芝原用水小水力発電

 

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芝原用水の小水力発電が、どのように利用され、どんなメリットがあるのかをご存知ですか?

 農業用水路・排水路には維持費がかかります。その金額は年間約4,000万円。そのほとんどを農家が負担している事実があります。農家が減る現在、維持していくのは困難。農業用水路の維持が難しくなれば、農地が減る。福井県庁のお堀の水源は農業用水です。そこも干上がってしまうかもしれないということです。小水力発電は、この維持管理費を軽減する役割を担っているのです。

 芝原用水土地改良区では令和3年4月現在、中ノ郷、二タ口、光明寺、高木と4箇所の小水力発電所の稼働をしております。発生する電力は年間約180万kwh。その電力を「固定価格買取制度」により、北陸電力が買取り、得た収益を維持管理費に充てる。こうすることにより、農家の負担を軽減しているのです。芝原用水に関わる農家賦課金は、現在、10a/500円。他の地域ではそれ以上の賦課金を支払っているのです。

 

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 最大のメリットは、ゴミの問題です。除塵機はパイプライン上部で作動し、5mm以上のゴミはパイプラインの中に入らないようになっています。ですから通常ゴミ除去装置へ膨大な経費がかかるところ、この小水力発電にはかからないのです。

 また、福井土地改良区合同事務所より、遠隔操作でバルブの開閉操作ができます。水量コントロールを小水力発電のコントロールで可能となりました。用水の水が溢れないようにも細かい配慮がなされています。

 

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